アメリカに住んでいると現金が使えない場面もあるので、クレジットカードをお持ちの方が多いと思います。
クレジットカードと現金の違いは分かる方が多いと思いますが、銀行が発行しているデビットカードとクレジットカードの違いはどうでしょうか?
デビットカードにもクレジットカードにもVISAやMaster Cardというマークが付いているので同じ様に使われている方がいるかも知れませんが、この二つには大きな違いがあるのでこの機会に知って頂ければと思います。
デビットカードのメリット・デメリット
まずは簡単にデビットカードの説明です。
デビットカードは銀行のキャッシュカードをお店での決済に利用できる様にしたものです。
最近日本でもデビットカードを扱う銀行が増えてきているようですが、VISAやMaster Cardが使えるお店ならどこでも使う事ができます。
基本的に、商品を購入したら即時銀行から代金が引き落としがされるため、銀行に十分な残高が無ければ使用する事ができません。
会社から発行されるコーポレートデビットカードもありますが、ここでは個人で使用する銀行発行のデビットカードを見ていきたいと思います。
デビットカードのメリット1:スーパーなどでキャッシュバックがもらえる
買い物にデビッドカードを利用するとキャッシュバックをもらう事ができます。
ここで言うキャッシュバックとは、利用に応じでボーナスとしてもらえるキャッシュバックではなく、レジで現金が引き出せると言う事です。
スーパーでのお会計時に欲しい金額を入力すると、商品の代金に上乗せする形で現金を受け取る事ができます。店舗によって受け取れる金額の上限はまちまちですが、通常60ドル近くまで受け取る事ができます。
20ドル札ではなく細かいドルが欲しい時などはキャッシャーの人にその旨を伝えると臨機応変に対応してくれたりするので、ATMで引き出すよりも融通が効きます。
クレジットカードでは基本的にはキャッシュバックをもらう事ができないので、キャッシュが必要な時はデビットカードが役に立ちます
(ただしDiscoverのクレジットカードはキャッシュバックがもらえます)
デビットカードのメリット2:クレジットカードが使えない場所で使える場合もある
アメリカでは基本的にほとんどのお店でクレジットカードが利用できますが、現金・デビットカードでないと支払いが出来ないところもあります。
消費者がクレジットカードを利用するとお店側はクレジットカード会社に手数料を支払わなければなりません。それを避けるために、現金かデビットカードでしか決済できないようにしています。
特に価格を安めに設定しているガソリンスタンドはその傾向が強いです。
デビットカードのデメリット:補償が効きにくい
デビットカードはこれが一番の欠点と言えます。
万が一不正使用された場合でも直ぐに銀行に報告をしないと返金されるまでに多くの時間を費やすばかりか、高額の賠償責任を負わされる可能性があるようです。
現金を誰かに取られても、それが戻ってくるか保証はない、というのに似ています。
デビットカードを利用しても、レジでの支払いの際にクレジット払いを選択する事で、数日支払いを遅らせたり、若干補償が効くようになるそうです。
しかし、それでもクレジット会社のような手厚い補償にはなりません。
アメリカに来たばかりの頃、まだクレジットヒストリーがなくクレジットカードを作る事ができませんでした。そのため、ほとんどの買い物をデビットカードでしていました。
しかし、知り合いから
”デビットカードで何千ドルも不正に利用されたけれど気づくのが遅かったから保障されるかわからない。。。”
と言う話を聞いて、デビットカードの補償の脆弱さを初めて知りました。
それを聞いた以降は銀行口座をまめにチェックするようになったのは言うまでもありません。
クレジットカードのメリット・デメリット
クレジットカードはカード保有者のクレジット(信用)に基づき後払いができるカードです。
商品の金額がお店からクレジットカード発行会社に伝わり、クレジットカード発行会社が消費者に代わってお店に支払いをします。
消費者は商品購入日ではなく月毎にクレジットカード発行会社からの請求書がきて、1ヶ月分まとめて支払いをします。
店側はクレジットカードを使えることが利点となり集客ができるので、商品の代金の2-3%を手数料をクレジットネットワーク(Visa, American Expressなど)に支払います。
クレジットカードのメリット1:補償が厚い
デビットカードと対象的ですね。
クレジットカードは不正使用の疑いがある場合は支払いを一旦ストップする事ができ、クレジットカード会社が調査をしてくれます。
また、賠償責任が50ドルまでと法的に定められているので、不正使用の代金を肩代わりしなければならない、ということは起こりません。
クレジットカードのメリット2:ベネフィットが多い
クレジットカード会社は、顧客がクレジットカードを使えば使うほど手数料を徴収できる仕組みになっています。
そのためクレジットカードをより使ってもらえるよう、様々なベネフィット(特典)を付けています。
キャッシュバックやポイントバックのような分かりやすいベネフィットもありますが、それ以外にも以下のようなベネフィットがカードによっては付いてきます。
カードによってどのようなベネフィットが付くか大きく異なるので、よく確認してからカードを申し込むことをお勧めします。
・Purchase Protection
購入品が破損した場合の補償
・Extended Warranty
メーカー補償の期間が過ぎても補償してくれる
・Price Protection
購入後ある一定期間にもっと安い商品を見つけた場合、差額を補填してくれる
・リターンプロテクション
返品不可な商品を購入した場合、カード会社が代わりに返品受付をしてくれ返金してくれる
クレジットカードのデメリット:カード破産の可能性
カード破産という言葉があるように、クレジットカードは使用方法を間違えると生活を破綻させる事にもなりかねません。
クレジットカードは後払いなので、口座に残高が十分になくても商品を購入する事ができます。
しかし支払い日に適切な支払いが行われないとカード会社に借金が残り、高額な利子を取られる事になります。
そのため、クレジットカードは計画的に利用する事が大事になります。
その点、デビットカードは口座にある金額でしか買い物をする事ができないので、使いすぎを抑える事ができます。
デメリット2:みんながカードを作れるわけではない
クレジットカードは信用がないと作れません。
クレジット発行会社はクレジットスコアというもので信用度を測ります。渡米したての人はクレジットスコアがない為、基本的にはクレジットカードを作ることはできません。
クレジットスコア に関してはこちらを参照してください。
クレジットスコアが低くても作れるカードもありますが、その場合はデポジットを払う必要があったり、利用限度額が非常に低く設定されている事が多いです。
以上のようにデビットカードのメリット・デメリット、クレジットカードのメリット・デメリットを見てきました。
我が家ではクレジットカードのデメリットよりもメリットの方が上回っているので、買い物にはもっぱらクレジットカードを利用しています。
みなさんも自分の生活スタイルにあったカードを利用するようにしましょう。
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