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意外と知らないクレジットスコアの役割

アメリカに来て驚いた事の一つがクレジットスコアの存在です。クレジットスコアは自分のお金にまつわる信用度を表す数値で、日々の生活に大きな影響を与えます。

クレジットスコア とは

あなたは支払いを滞納しがちなので500

あなたは支払い期限を守り、使い過ぎていないので800

というように個人の信用度が数値化されています。これをクレジットスコアと呼びます。

クレジットスコア を構築するための、支払い履歴のことはクレジットヒストリーと呼ばれ、”クレヒス”と略されることもあります。

アメリカのクレジットスコアの特徴はスコアがSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)に紐づいているという事です。
そのため、SSNを持っていなければクレジットスコアを構築することは出来ません。
また、クレジットスコアが構築されるまでにはSSNを取得してから約1年かかります。

これが何を意味するかと言うと、留学生ビザやJ2,H4などの労働許可を伴わないビザで渡米した人はSSNを取得できないので、クレジットスコア を構築することができないのです。
また、SSNの取得ができるビザで渡米した人でも、クレジットヒストリーが構築されるまでの約1年間は様々な契約の際に不都合が生じる場合があります。

クレジットスコアが影響する場面

・クレジットカードの契約
・賃貸の契約
・車のローンを組む
・住宅ローンを組む
・携帯電話を契約する

毎月定期的に支払いが発生するものを契約する場合、契約先がクレジットスコアを照会して契約の可否を決めたり、ローンの利率が決めるという事があります。

渡米後一年未満の時は、我が家もクレジットスコアが構築されていなかった為にクレジットカードの審査を通らず苦い思いをしました。

でも、クレジットカード以上にクレジットスコアが足りない事で大きな困難に直面する場面もありました。
それは家探しです。

渡米後最初のアパートは大きな管理会社が運営する集合住宅だった為か、夫の勤務先の情報を伝えればクレジットスコアの提出が必要ありませんでした。

諸事情でそのアパートに1年住む前に引越しをする事にしたので家探しを始めたのですが、個人の大家さんの場合申し込み用紙に必ずと言って良いほどクレジットスコアを記入する欄がありました。

条件の良い家には何十件も申し込みが殺到する様な地域なので、クレジットスコアがない事が家探しで大きな障害になりました。

幸い我が家はクレジットスコアを気にしない元ヒッピーの大家さんの元で家を借りられたので難は逃れられましたが、クレジットスコアが構築される前に引越しをするのはリスクが高い事を学びました。

大家さんがテナントを決める時、クレジットスコアだけを見ると言うことはないかもしれないですが、大きな判断材料にはなると思われます。

クレジットスコアを上げるために

日本でも信用調査会社がクレジットスコア と同様の数値を持っていますが、その数値はあまり表に出ることがないと思います。

しかしアメリカでは個人で簡単にクレジットスコアを手に入れることができ、心掛け次第でクレジットスコアを上げる事ができます。

借金をせずに支払いをすれば上がるのでは?と思うかもしれませんが、実はそんなに簡単ではありません。

それどころか、デビットカードや現金で支払いをしていると全くクレジットヒストリーは構築されないんです。

いかに計画的にお金を借りて、そのお金を期限内に返済するか、がスコアを決定する要素になります

クレジットスコア の表し方(FICO)

クレジットスコアは実は1つではありません、アメリカ で信用調査会社が複数あり各会社が個人の信用数値を表す数値を算出しています。
今日は一番広く使われているFICOのスコアについてみてみたいと思います。

FICOでは300〜850までの数値でクレジットスコアを算出しています。

【Poor】300-579
【Fair】580-669
【Good】670-739
【Very Good】740-799
【Excellent】800-850

一般的に

Fair以下:クレジットカードのやローンの申請が通りにくい
Good:クレジットカードの種類によって通らずローンも条件が良くない
Very Good以上:クレジットカードの審査も通りやすくローンの条件も良くなる

という傾向があるようです。

クレジットスコア の数値を決定する要素と割合(FICO)

・Payment History(支払い履歴) 35%

 これは期日内に支払いを終えているかです。

    クレジットカード一枚だけではなく、数枚所有して全てのクレジットカードで支払いを期限通りに行なっていると良いようです。

・Amounts Owed(借入残高) 30%    

クレジットカードを借り入れ上限額の何割を使っているかです。

どういうことかというと、クレジットを利用できる額に対して実際に利用している額が低い方が良いスコアを得られるということです。

これを知らないでクレジットスコアを下げている人は多いと思います。

我が家も以前、クレジットスコアが一気に20近く下がったことがありました。
特に支払いを滞納した訳でもなかったので何が原因かその時はわからなかったのですが、クレジットスコアが下がる前に、旅行の代金の支払いなどで一枚のカードの限度額ギリギリを使ったことがあったことを思い出しました。
この借入残高がクレジットスコアに影響を与えていたのでした。

理想としては利用限度額の30%以内に利用を留めるのが良いようです。
また、複数枚クレジットカードを持っている場合はカードを満遍なく利用して全てのカードで利用割合を抑えることがクレジットスコアを上げるために良いということです。
ただ、我が家の場合20近くクレジットスコアが下がった後、通常の使用に戻ったらスコアも1,2ヶ月で元に戻ったので、それほど気にしすぎることもないかもしれません。

・Length of Credit History(クレジット歴の長さ)  15%

これは銀行口座やクレジットカードの利用期間をさしています。

長ければ長いほど良いです。なので、利用歴の長いクレジットカードは解約せずにぜひキープしておきましょう。

・Credit Mix(借り入れの構成)10%    

借り入れの種類が多様である方が通常スコアが良くなります。

つまり、クレジットカードだけでなく、車や住宅のローンがあると種類が多いと見なされます。
ただし、銀行からのローンなど信用が高いローンは良いスコアにつながりますが、信用があまり高くないところからのローンはスコアに悪影響を与える場合もあります。

・New Credit    (新規借入)    10%    

これは新しいローン、クレジットカードの借入を意味します。

短期間に複数のローンを組んだり新規クレジットカードを作成する事は、スコアに悪影響を及ぼします。

色々書きましたが、使いすぎに気をつけて支払い期限を守っていれば、クレジットスコアは基本的に上がっていきます。少し下がっても正しく使って入ればまたすぐに戻るので、気を揉む必要はありません。

ただ、我が家はクレジット歴の長さも長くなく、ローンもないのでどうしてもクレジットスコアは頭打ちしてしまっています。

しかし、家を購入する予定は今の所ないしクレジットカードの審査にも困っていないので、無理やりこれ以上クレジットスコアを上げる努力はしていません。
ローンを組めばクレジットスコアが上がるというアドバイスも聞いたことがありますが、現状必要だとは考えられないので、現状維持でいいかな、と思っています。

クレジットスコアに関してはこちらのサイトで非常に詳しく説明されているので、もっと深く知りたい方はぜひ!

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