今回はAmerican ExpressのポイントシステムMembership Rewardsについて説明します。
Membership RewardsはAmexポイントとやMRポイントと呼ばれることが多いです。ここではAmexポイントと呼ぶことにしましょう。
AmexポイントはChaseのURポイントに並び非常に人気のあるフレキシブルポイントです。
Amexポイント=フレキシブルポイント
フレキシブルポイントとは航空会社のマイルに移行したりホテルのポイントに変えられる多様性があるポイントです。日本の楽天ポイントのような感じですね。
フレキシブルポイントはキャッシュバックに比べて使用方法は若干複雑ですが、利用方法を理解して、上手な貯め方を実践する事で非常に大きなリターンがある可能性を秘めているます。
Amexポイントのメリット
なぜAmexポイントが人気なのでしょうか。
① ポイントの移行先の多さ
Amexポイントは19の航空会社のマイレージプログラムと3つのホテルポイントプログラムに移行することができます。
ANAのマイルは3年の使用期限がありますが、Amexポイントは使用期限がないので最初からマイルで貯めるよりも使い勝手が良いです。
② ポイントの還元率の良さ
ポイントの移行先によって異なりますが、特に航空会社のマイレージの場合は還元率が良い傾向にあります。
Amexポイントをキャッシュバックと比べると、価値としては100Amexポイント=1ドルになります。
しかし、AmexポイントをANAのマイレージに移行するとその価値は100Amexポイント=1ドル以上になります。
例えば、ANAの日本・北米間のビジネスクラスは、ローシーズンで75,000マイルですが、定価で購入すると5000ドル以上かかります。
つまり、キャッシュバックのクレジットカードで得られる750ドル相当のAmexポイントで5000ドル以上のANAビジネス往復航空券が得られるということです。
Amexポイントの移行先や還元率の良い使用方法はこちらで詳しく紹介しています。
Amexポイントのデメリット
①規定が改悪されるかもしれない
どのクレジット会社のにも言える事ですが、クレジットカードに付帯する特典はクレジットカード会社が好きな時に好きなように変える事が可能です。
少し前まではクレジットカードの特典はキャッシュバックが主流でした。
それが近年ポイント還元の人気の高まりによりポイント還元のメリットを高めるような特典が多くなってきています。
しかしその流行がいつまで続くかはわかりません。
クレジット会社にとって(消費者にとってではなく!)よりメリットが大きくなる新しい還元法が考え出された場合、例えば提携航空会社の削減や移行マイルの比率の改悪など、ポイント還元の特典の魅力が減る方向に向かうことは十分に考えられます。
ポイントをいくら沢山貯めてもその利用価値が無くなってしまっては全くの無駄になってしまいます。
そのことを念頭に入れた上でポイントを貯める必要があると言えます
② 還元率が良くない利用方法もある
Amexポイントの人気の秘訣は還元率が良いことと述べましたが、その逆で還元率が悪い使用方法もあります。
一番悪いのはAmexポイントをショッピングサイトのポイントに交換することです。
つまり、AmazonやBest Buyなどの商品にAmexポイントを使うことです。
この使い方をする場合は100Amexポイント=0.5ドルくらいの価値になってしまうこともあります。
使用の際には、還元率をよく確認することも大切です。
Amexポイントが貯まるクレジットカード
まず第一に、Amexポイントを貯めるためには、Amexポイントが貯められるカードを持っている必要があります。
以下がAmexポイントを貯められるカードです。個人での使用を目的としたパーソナルカードとビジネスシーンでの使用を想定したビジネスカードがあります。
<パーソナルカード>
カード | 年会費 | ボーナス |
---|---|---|
Platinum | $550 | 60000 P |
Gold | $250 | 35000 P |
Green | $150 | 25000 P |
Everyday Preferred | $95 | 15000 P |
Everyday | 無料 | 10000 P |
<ビジネスクレジットカード>
カード | 年会費 | ボーナス |
---|---|---|
Platinum | $596 | 75000 P |
Gold | $295 | 35000 P |
Green | $95 | 15000 P |
Blue Business | 無料 | 0-300 $ |
ちなみに、現在私は年会費95ドルのEveryday Preferredを使っています。
無料のEverydayを使っていましたが、Upgradeのオファーが来たのでUpgradeボーナスを貰う為にUpgradeしました。Upgradeに関しても後ほど詳しく説明します。
Amexポイントの貯め方
Amexポイントを貯める方法は色々とあります。
一度しかもらえない入会ボーナスから毎日の買い物で貯まるポイントまで様々です。
入会ボーナス
多くのクレジットカードでは申し込む際に入会ボーナス(Welcome Bonus)が提示されます。
入会ボーナスはいつでも同じだけ貰えるのではなく、期間限定で多く貰える様になることがあります。
上の表にある【ボーナス】の項目は通常の入会ボーナスの数字になるので、これよりも多ければ良いオファーと言えます。
入会ボーナスだけで日本帰省ができるくらいポイントが貰えるカードもあるので、出来るだけ早くポイントを貯めて航空券と交換したいという方は、入会ボーナスが多いカードを作るのが近道です。
ただ注意しなければいけないのが、入会ボーナスを貰うためには一定期間以内に〇〇ドル以上使うという条件があるということです。
これはミニマムスペンドと呼ばれ、ミニマムスペンドは入会ボーナスポイントが多いほど、高く設定される傾向にあるので、高い入会ボーナスにつられてミニマムスペンドを確認せずにカードを作ることがないように気をつけましょう。
紹介ボーナス
既にAmexのカードを持っている人から紹介してもらいカードを作ると通常の入会ボーナスよりもさらに多くの入会ボーナスが貰えることが多いです。
紹介者リンクからカードを探すと紹介ボーナスが入った入会ボーナスを見ることができます。
この様に、Everyday Preferredは通常15000ポイントの入会ボーナスですが、紹介リンクを通すと30000ポイントになります。
また、Everyday Preferredではなく、他のカードに興味がある場合は、スクロールして”Explore other cards”の項目から自分の興味があるカードを探すことができます。紹介されたカード以外のカードでも、通常の入会ボーナスよりも良いボーナスが付くことがわかると思います。
入会ボーナスは時期や紹介者によっても若干変動がありますが、紹介リンクを通して申し込むと通常10000ポイント以上ポイントが上乗せされます。
こちらが紹介リンクとなります。使っていただけると私にもボーナスが入る様になっています。
Upgradeボーナス
上の2つはカードを新規で作る際にもらえるボーナスポイントでしたが、Upgradeボーナスは既にカードを持っている人を対象にしたボーナスです。
カード会社から、Upgrade offer(もっと良いカードを持ちませんか?という提案)が来た場合にのみ適用されます。自分から申し込むことはできません。
少し分かりづらいですね。百聞は一見にしかずなので私が受け取ったオファーをご覧ください。
ちなみに、Upgradができるのは同じ系列のカードだけです。
これはどう言うことかというと、Amexのカードの中でも様々な系列があります。
上の表のパーソナルカードで言うと、グリーン、ゴールド、プラチナが1つの系列でEverydayとEveryday Preferred が別の系列です。
つまり、この場合は
グリーンはゴールドorプラチナにアップグレード
EverydayはEveryday Preferredにアップグレード
が出来るということです。
Upgradeの良い点は、Upgradeしても新規のカードとは見なされないことです。その為、Chaseの5/24 ルールにも引っかかりません。
日常の買い物で貯める
さて、これまではカードを作る際に貰えるポイントでしたが、ここからはカードの使用時に貰えるポイントです。
Amexには色々な種類のカードがあります。それぞれの違いは年会費だけでなく、どの様なシーンで多くポイントが貯まるか、という違いもあります。
分けられるシーンはこんな感じです。
-スーパー
-外食
-旅行・出張
スーパーで多く貯まる
カード | 特典 |
---|---|
Everyday | 2x Points at Supermarkets 20% extra points* |
Everyday Preferred | 3x Points at Supermarkets 50% extra points* |
Personal Gold | 4x Points at Supermarkets |
この3枚のカードはスーパーマーケットでの買い物で高い還元率になります。
自炊をよくする家庭であれば、ポイントを貯めやすいです。
Everyday系は〇回のトランスアクションでボーナスポイントという形になっています。
つまり1ヶ月間で20 or 30回以上使うと、全ての買い物に20% or 50%のボーナスをますよ、と言うことです。
最大のポイント率を達成するためには計画的に使用する必要がありますが、達成できる場合にはスーパーでの買い物分だけではなく他の利用金額にもボーナスポイントが付くので大きくポイントを稼ぐ事が出来ます。
これらのカードはあとで説明するAmex Offersでオファーが出やすい傾向にあるので、どれか一枚持っているとポイントを貯めるために大きく役立ちます。
外食が多い人向け
カード | 特典 |
---|---|
P Gold | 4x at Restaurants |
P Green | 3x at Restaurants |
B Gold | 4x at Restaurants* |
出張・旅行が多い人向け
カード | 特典 |
---|---|
P Green | 3x on Travel |
P Gold | 3x on flights |
P Platinum | 5x on flights 5x on Hotels |
B Gold | 4x on flights* |
B Platinum | 5x on flights 5x on Hotels |
Green, Gold, Platinum,ビジネスカードは航空券やホテルの予約時に高いポイント率となっているので、出張が多い方や旅行に良く行く人におすすめです。
そして、iphone8以上を持っている人であれば、Apple PayモバイルSuicaのチャージにも使えます。
つまりコンビニなどの支払いにもモバイルSuicaを使用すると、その支払いにもポイント3%が付くので、日本滞在時にSuicaが使える場所であれば、全て3%つくと言うことです。日本の帰省時に役立ちます。
万能カード
カード | 特典 |
---|---|
Business Blue Plus | 全ての利用が2x |
このカードは全ての利用に際して2%のAmexポイントが貰えます。
他のカードは特定のカテゴリーのみの適用なので、全てが2%になるというのは非常に大きいです。
ただし、ビジネスカードである故かAmex Offersのオファーがあまり良くないとい言う事です。
Amex Offers
Amexのベネフィット紹介の際にAmex Offerについて説明しましたが、ここでも簡単におさらいしたいと思います。
Amex Offersは住んでいる地域や自身の購買傾向などを基に、Amex側が割引オファーをくれるものです。近くにあるレストランのオファーが出ることもあれば、デパートなどのオファーがあることもあります。
「100ドル以上の購入で15ドルoff」という様に値引きになるクレジットオファーが多いですが、中には「1ドルにつき3倍のAmexポイントをあげますよ」という形のポイントオファーもあります。
この様なオファーを上手に使うとAmexポイントが早くたまります。
Rakuten
Rakutenではキャッシュバックではなく、1セント=1Amexポイントに換算してポイントをもらう事が出来ます。
既にアカウントを持っている人は小切手もしくはPaypalからAmexポイントでの還元に簡単に変更できます。
ただし、Amexポイントで還元を受けるためには上記に挙げたAmexでポイントが貯まるカードを持っている必要があります。
あとは通常通りRakutenを経由して買い物をするだけです。小切手とPayPal同様、四半期ごとに貯まったポイントがAmexに移行されます。
最大で購入金額の20%がポイント還元されるので、普段通りネットショッピングをするだけでどんどんポイントが貯まっていきます。
ANA CARD USAのみを使う場合100ドル=100マイルにしかなりません。
例えばNikeのオンラインショップで買い物する際、100ドルで3xのAmexポイントオファーがあり、尚且つRakutenで15%のAmexポイントが付くとします。
①100ドル=購入額に対して 100ポイント
②Amex Offers 300ポイント
③Rakuten 1500ポイント
合計1900ポイント
ということになります。
Amexポイントは1:1でANAのマイルと交換する事ができるので1900ポイント=1900ANAマイルと変更できるという事です。
ANA Card USAのみを使うと100マイル、Amex Offers&Rakutenを使うと1900マイルというのは大きな違いですね。
以上、Amexポイントの貯め方から使い方までの紹介になります。
アメリカ生活を豊かにする為に、ぜひ活用してみてください。